一見便利な「リースバック」、デメリットも把握して!

「リースバック」とは、自宅を売却してまとまった資金を得た後に、買主と「建物賃貸借契約」を結んで、その不動産に家賃を払いながら住み続ける方法をいいます。

慣れ親しんだ家にそのまま住み続けられるため、外部の人に売却したことが分からないといったメリットがあります。また、比較的短期間で資金を調達することができて、固定資産税等は買主が支払うため維持管理費の負担が軽減します。条件さえ満たせば売却した住まいを買い戻せる「買戻し特約」を付けることができるリースバックもあります。

ただし、リースバックには以下のようなデメリットもあります。
❶通常の売却価格よりも安くなることが多い
➋家賃を払い続けなければならないし、更新時に家賃が上がる可能性もある
❸「定期借家契約」の場合、賃貸期間満了で退去を命じられる可能性がある
 ※「普通賃貸借契約」なら、契約を更新して長く住み続けられる可能性が高い
❹契約によっては、入居時に敷金・礼金がかかったり、連帯保証人を求められたりする

「リバースモーゲージ」と同様に一見便利そうですが、利用する前にしっかり契約内容を確認してデメリットを把握しておく必要がありますね。