仕事や家庭の事情で帰省できない人に代わって、シルバー人材センターのスタッフが、墓掃除や空き家管理を担うサービスを、ふるさと納税の返礼品に加える自治体が増えてきた。
寄付金目当てに豪華な返礼品を競い合う流れとは一線を画し、遠くから故郷を思う「利用者」と、出身者との縁を保ちたいと願う「行政」を結び付けている。
日本郵政が始めた「見守り訪問サービス」を返礼品に加えた自治体もある。郵便局員が月1回高齢者の自宅を訪ねて暮らしぶりを確認し、依頼した家族に伝えるシステムだ。
ふるさと納税は08年に始まった。特産品を返礼品に選ぶ寄付者が大半を占める一方で、故郷のケアを代行する返礼品が増えてきている。
(平成30年7月21日 日本経済新聞より抜粋)
みなさんは、「ふるさと納税」をされていますか?
私は、お礼を言われない神戸市に住民税を払うよりも、毎年いろいろな特産品を贈ってくれて、お礼も言ってくれる「ふるさと納税」を活用しています。
今年も、メロンにお肉に魚にと、いろいろな食料品を感謝状と共にいただきました(^^)
最近少しずつ増えてきている、ふるさと納税の返礼品として、お墓の掃除や空き家の管理・見守りがあります。
シルバー人材センターの方々が、業務を請け負って行うというものです。
個人的には、すごくいい返礼品だと思っています。
相続のサポートをさせていただいた後、相談されることの多い項目として、「遠方にある空家の管理」と「お墓の掃除」があります。
この困りごとを、ふるさと納税という制度を使って、自分が納めた税金の中から支払うという画期的な制度だと思います。
ふるさと納税の寄付金額は、年々増え続けています。豪華商品や採算を度外視した返礼品を用意することを問題視した総務省が、今年の4月1日に返戻割合が3割を超える返礼品をしている自治体に、見直しを求めました。
地域の活性化のためには、特産品を返礼品にすることは良いことだと思いますが、困りごとの解消のために返礼品として、空き家やお墓のサービスを提供するという自治体は、今後も増加していくことでしょう。
(米田貴虎)