年間130万人もの人が亡くなる多死社会において、去りゆく人が増える一方、見送る人は減っている。
こうした中で、地方から都市部へ先祖の墓を移す、あるいは都市部でも承継を必要としない永代供養墓などに遺骨を移す「改葬」の件数が年々増加傾向にある。
厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、2015年度の改葬の届け出件数は約9万1500件で、5年前に比べて約30%増加した。
遺骨だけを移動して改葬するタイプが最も多く、改葬全体の約6割を占めるという。
墓の引っ越しは墓石を撤去して更地にし、管理者に返還する必要がある。
墓石の解体や更地にする費用以外にも、墓石の廃棄や移設などさまざまな費用がかかる。
改葬の際は寺からの離檀を伴う場合もあり、移転元への配慮も必要となる。
最近では、お墓のお引越し代行サービスも誕生している。
(平成29年3月21日 日本経済新聞より抜粋)
天国に行ってもお引越し!
なかなかゆっくりと眠れないものですね。
お墓参りに行くと、何年間も全くお参りに来ていないだろうなと思われるお墓がたくさんあります。
永代供養も一つの方法ですが、やはり子孫にはお墓参りに来てもらいたいと思われているのではないでしょうか。
荒れた墓にしないためにも、遺産分割協議の時に、家を継ぐ人に30年分ぐらいのお墓参り費用を別枠で渡しておく方法が、一番ではないかと思います。
お墓の引越しにも100万~300万円かかります。
将来、問題になることが分かっていれば、生前に出来ることはしておいた方がいいでしょう。
(米田貴虎)