葬儀などで僧侶に支払うお布施の金額を明確にする動きが広がっている。仏教界は「宗教のビジネス化」と反発するが、薄れつつある社会との関係の再構築も迫られている。
インターネット通販のアマゾンジャパンが「お坊さん便」の取り扱いを始めた。法事や法要に僧侶を定額3万5000円で紹介する。
全日仏は取り扱い中止を求めているが、サービス自体の運営は2013年からはじまり、問い合わせは年々増加している。
利用が広がる背景には、菩提寺と檀家の関係が薄れていることがある。
檀家は36%どまりで、寺離れが進み、重い課題となっている。
仏教界には変革の動きもあるが、重い課題を突き付けられている。
(平成28年8月14日 日経新聞より抜粋)
先日、友人の葬儀に参列しました。まだ若くして亡くなったのですが、葬儀が終わった後、お通夜が終わった後の僧侶の方からのお話などは、全くありませんでした。
檀家として寺の中心的な役割を行っていた家と聞いていたので、違和感を感じました。
私の所に相談に来られる方からは、葬儀代、お寺への支払いなどの金額を仕事柄聞くようにしています。十万、百万単位での費用が当たり前の世界です。
その金額を納得して支払っている方は、正直少ないように感じます。
葬儀代は、年々少額になっていく傾向にありますが、お寺に支払う金額も少なくなっていくのが世の流れではないでしょうか。
介護などにお金がかかり、残ったお金が少なくなっているという状況もあると思いますが、お経をお上げてもらったり、法話をしたり、お寺の役割をもう一度見直してもらいたいと思います。
ただ、すばらしい僧侶の方もたくさんおられます。親身になってご遺族の相談にのられたり、檀家さんとのお付き合いを何よりも大切にされておられます。私の友人にもそんな素晴らしい僧侶がいますが、こんな人ばかりになったら、寺の業界も昔のようにもっとよくなるのではないかと思います。ぜひ、頑張ってもらいたいものです。
(米田貴虎)