芦屋市の2023年の相続手続きについて、最新のデータを元にレポートをまとめました。以下の項目に沿って、芦屋市の相続手続きの現状を詳しく解説していきます。
1. 芦屋市の死亡者数は?
芦屋市における2023年(令和3年)の死亡者数は、統計データによると、1,027人と報告されています。
これは前年と比較して121人の増加(2022年は、906人)であり、神戸市と同様に増加傾向にあります。伴って、相続手続きの件数も増加し、相続に関する関心も年々高まっていると言えるでしょう。
【参考】芦屋市の現状(統計データ)(芦屋市役所のページより)
https://www.city.ashiya.lg.jp/kenkou/fuzokukikan/documents/siryou3_2.pdf
2. 相続税を払う割合はどのくらい?
相続税を支払う必要がある人々の割合はどのくらいと思われますか?
国税庁が相続税について毎年、統計を公表していますが、各税務署の管轄が芦屋市という区切りではなく、近隣市区町村をまたいでおり、正確な芦屋市のみの統計は発表はされていないです。
参考までに、兵庫県全体では、66,541人の死亡者数に対して、6,696人(被相続人の数)が相続税を納付したと発表されています。割合にすると、相続が発生した家の約10%が、相続税を納めた結果となりました。
芦屋市は、資産家も多く居住する自治体ですので、兵庫県全体の割合よりも多くの方が、相続税を納付していることが予想されます。
【参考】
令和4年 直接税(相続税)国税庁
https://www.nta.go.jp/about/organization/osaka/statistics/r04/sozoku.htm
人口動態調査(確定数)の概況 兵庫県
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf02/hw07_000000001.html
3. 争族になった割合はどのくらい?
相続において「争族」と呼ばれる、遺産分割を巡って争いが生じたケースはどのくらいの割合なのでしょうか。
2023年度(令和3年度)の司法統計によりますと、家庭裁判所へ持ち込まれた遺産分割争いの件数は全国で13,447件でした。このうち、神戸家庭裁判所としては、567件でした。兵庫県全体の死亡者数は上記に記載の通り、66,541人ですので、死亡者数に対する0.85%が争族に発展したということがいえます。
相続が発生した人のうち、争族になった割合は、1%以下ですので、ほとんどの方は裁判まで発展するような争族にはなっていないといえるでしょう。
【参考】
第44表 遺産分割事件数―終局区分別―家庭裁判所別
4. まとめ
2023年の芦屋市における相続手続きの状況をまとめると、死亡者数は1,027人で年々増加している状況です。相続税の対象となる割合は約10%(兵庫県全体)であり、相続における争族の割合は0.85%(兵庫県全体)となっています。
これらのデータは、芦屋市の相続発生数の増加を示しており、相続税に関しては少なくない方が対象となっています。争族まで発展する割合は多くはないとはいえ、相続手続きは複雑なことも多く、今後、相続手続きの円滑な進行をサポートするためにも、早めの遺言書作成や、専門家への相談がますます重要となってくるでしょう。
特に芦屋市のように資産家が多く住む地域は、相続税の対象となりやすく、これらの準備がより一層重要です。
家族の絆を守り、安心して相続を迎えるためにも、ぜひ早めの準備を心がけてください。