残された配偶者のローンもチャラになる!新しいペアローン誕生

2024年6月よりPayPay銀行がカーディフ生命保険と組んで、日本の銀行としては初めて新たなペアローンの団信「連生団体信用生命保険」(連生団信)の取扱いを始めました。りそな銀行と埼玉りそな銀行も日本生命保険と組んで、2024年10月より連生団信の提供を始めるようです。

従来のペアローンは、夫婦などのペアが各自で住宅ローンを契約し、それぞれ付帯する「団体信用生命保険」(団信)に加入するという形式です。そのため、亡くなった人のローンは完済となっても、もう1人のローン契約はそのまま残り、返済を続ける必要がありました。

例えば、夫が亡くなって夫のローンは無くなるものの、妻は1人で・仕事・家事・育児をしながら自身のローンを返済していかなければなりませんでした。

新しく始まった「連生団体信用生命保険」(連生団信)は、加入者が死亡やがんなどでローンの返済ができなくなった場合に、配偶者のローンも含めて残高をゼロにするという保険です。がん以外の病気の場合は、働けない状態が12ヶ月続くと、2人分の借入残高がゼロになるようです。

ただし、従来のペアローンもそうですが、単独でローンを組むよりも借入金を増やすことができる反面、妻の出産などを機に収入が減ったり途絶えたりした場合に、一気に返済が苦しくなるといったリスクが伴います。また、連生団信は上乗せ金利も高いことから、多額の負債が家計の重荷にならないように、慎重な判断が必要です。