【終活チェック➋】銀行口座を整理しましょう!

「預金が少しだけ残っている口座」「銀行とのお付き合いで作った形だけの口座」「引っ越し前の自宅近くで作った地方銀行の口座」「どの印鑑だったか分からなくなって放置している口座」など、長年利用していない銀行口座はありませんか?

ご自身にもしものことがあった時、通帳を発見したご家族はこれらの口座の残高を全て確認し、解約の手続きをしなければなりません。その相続手続きの手間は、残高が数千円であっても数千万円であってもほぼ同じです。むしろ、数千円の口座を解約するために、銀行へ足を運ぶ「交通費」、書類をやり取りする「郵便代」、残額を相続人の口座に振り込むための「振込手数料」の方が高くついてマイナスになってしまうかもしれません。結果的に少額の預金口座を放置せざるを得なくなってしまいます。

「未利用口座管理手数料(一定期間利用されていない銀行口座に対してかかる口座管理手数料)」を徴収する銀行も出てきました。

今のうちに少額預金の銀行口座を洗い出し、不要な口座は解約しましょう。銀行口座は「入金用」「出金用」「預貯金用」の3口座くらいに絞ると管理もしやすくなります。

なお、相続の際に一番困るのは、故人の通帳が見当たらなくて、どこの金融機関と取引をしていたのかがわからないというケースです。ネット銀行に限らず「ペーパーレス化」によって通帳を利用しない人が増えてきました。

どこの保険会社と契約していたかは「生命保険協会」、どこの証券会社を利用していたかは「証券保管振替機構(通称:ほふり)」に照会をかければ判明しますが、銀行口座だけは現在、一括で管理しているところがありません。

ネット銀行を利用している若い世代も銀行口座を整理し、「どこの金融機関に預けているか」だけは家族に知らせておくようにしましょう。