凸版印刷は解読が難しい明治期から戦前の手書き文字の自動解読システムを日本で初めて開発した。近代の戸籍謄本や土地・建物の登記簿謄本を効率的に解読できるようになる。新技術で土地所有者の特定に貢献したい考えだ。
手書き文字は楷書とは異なり、簡略化した文字を重ねる。古い時代の手書き文字を読むには専門知識が必要で、専門家も通常、辞典を片手に解読する。なかでも明治期から戦前までの近代のものは横文字やカタカタが混在し、筆記用具も多様化していることから最も解読が難しい。
初心者が辞典を片手に読むと15分ほどかかっていた文書を1分もかからず現代語に置き換えられる。人工知能(AI)が画像化した文書に含まれる文字を読み取り、テキストデータに変換する。
(令和4年11月11日 日本経済新聞より抜粋)
「達筆すぎて読めない!」
戸籍や登記簿を見ながら、最初は戸惑ったことを思い出します・・・。漢字・ひらがな・カタカナが入り混じった書類は、判読に時間がかかり、慣れるにも大変でした。しかも、役所側が旧から新書類に書き写すときに、間違っていることも多々あります。
そんな解読の悩みをAIが解決してくれます!業務の効率化がどんどん進み、作業がしやすくなっていきます。
相続登記の義務化まであと2年。相続不動産の手続きが、できるだけ簡素化されるように周辺準備が整ってきました。
(米田貴虎)