三菱東京UFJ銀行は2019年度にも、コンピューターやスマートフォン上で、過去約10年分の取引履歴や残額を確認できるネット通帳を刷新する。
現在、取引履歴の確認は2年1ヶ月分だが10年になることで、口座契約者が亡くなって相続が発生した時に、窓口で手数料を払って取引表を出してもらっていたのが、無料でさかのぼれるようになる。
また、本人の同意を得れば家族も閲覧できるようになることで、共働き夫婦が家計管理をしやすくなる。
同行はネット通帳の利便性を高め、新規の口座開設時には原則ネット通帳を勧めていく考えだ。
(平成29年9月5日 日本経済新聞より抜粋)
相続の相談でお伺いすると、通帳が何十冊も出てくることがあります。
複数の銀行で取引をしていれば、過去の通帳も増えていく一方です。
通帳の捨て時というのが、分からないのが原因です。
最近、請求書の発行を控えるといったペーパレスの時代になってきています。
通帳も、ネットで確認できれば確かに不要かもしれません。
家族が勝手に引き出したかもしれない!とか、相続税の申告が必要になった場合は、5年から10年の取引履歴を取得することがあります。
これまで、1通何百円もする履歴を取り寄せると、数万円かかることもありました。
最大手の銀行が始めたということで、おそらく他の都銀も追随すると思います。
ネットの環境が整っていないご家族は別として、ほとんどのご家庭で通帳が無くカードしかないところが増えそうです。
相続の手続きをする時には、銀行の漏れが無いように確認には要注意です。
(米田貴虎)