離婚、相続といった親族間の問題が調停や審判として家庭裁判所に持ち込まれる「家事事件」が増えており、2016年には初めて100万件を超えることが確実になった。
増加が目立つ案件は、相続放棄の手続き。住む予定のない実家を相続しない人が急増するなど、30年前の4倍。遺産相続に絡む争いも多く、遺産分割の調停は10年間で3000件近く増えた。
離婚に伴う争いも多く、別居中の夫婦が生活費などの負担割合を決める「婚姻費用の分担」の調停や審判は10年間で2倍以上に。子供との面会交流を求める調停なども同期間で1.5倍に増えた。
専門家は「裁判所を利用しようと考える人が増えてきている」と指摘する。
(平成29年2月9日 日本経済新聞より抜粋)
家族の関係が、希薄になってきています。
愛し合って結婚した夫婦は離婚。仲良く育ってきた兄弟は遺産の取り合い合戦。
家庭裁判所も大忙しです。
家の制度と言うものを、きちんと見直さなければならない時代かもしれません。
様々な考えはあると思いますが、やはり形から戻していくのがいいのかもしれません。
冠婚葬祭の儀式はきちんとやるべきだと思います。
両家の承諾を得て結婚。親族が全員参加する葬儀。子供の成長とともに親族で祝う七五三や成人式。
そうすると、なかなか離婚も起こらず、争続も減るのではないでしょうか。
昔は、近くにいるうるさい親戚のおじさんおばさんの存在が、家庭裁判所の調停委員の役割をしてくれていたように思います。
大河ドラマを見ていると、全てではありませんが昔の時代の良さもたくさん感じます。
日本人としての、礼儀作法や伝統を今一度復活させていきたいものです。
(米田貴虎)