介護 突然くる日に備え

高齢の親の認知症や関節疾患などは、徐々に進行するので、介護する側も準備がしやすい。

しかし、厚生労働省の国民生活基礎調査(2013年)によると、介護が始まるきっかけは、
(1)脳卒中 19%
(2)認知症 16%
(3)衰弱 13%
(4)骨折・転倒 12%
とさまざまであり、予兆がなく、突然始まるものもある。

子世代は、介護と仕事を両立させるには、親な元気なうちから「もしもの備え」として、まず、勤務先で、介護が始まった場合の社内の制度について知ることだ。と、同時に、親がどんな介護を望むかを聞き、兄妹や親せきと介護の役割を相談することが大切である。

(2015年5月21日 日経新聞より)

生命保険文化センターによると、介護の期間は平均4年9ヶ月とされるが、10年以上に及ぶことも珍しくない。そのような状況で、介護を理由に会社を辞める人は年間10万人はいるとされる。

もしもの備えとして、まず、公的な介護保険の手続の流れを知るために、親が住む自治体の地域包括支援センターを訪ねてみましょう。

最近では、介護相談は自治体の公的な窓口のほかに、民間が設けるものも増えているので、それらを調べてみてもよいですし、親の望む介護を聞き出すために、エンディングノートを親御さんにプレゼントしてみるのもよいでしょう。