変わるお墓の選び方

お墓選びが従来型の墓から納骨堂や樹木葬に変わり始めている。2014年度に墓を買った人のうち「納骨堂など」を選んだ人は15%。数字としてはまだ少数派だが、都市部を中心に増える傾向にある。

理由の第一はその費用だ。従来型の永代使用料は平均77万円、墓石代は135万円、地域ごとにばらつきはあるが、総額で100万円~200万円の他管理料が毎年発生するが、納骨堂は立地や設備にもよるが、永代使用料が50万円~100万円程度。

従来型は、掃除や草取りなどをしないと墓が荒れてしまうが、納骨堂は、いつもきれいな墓に天候を気にせずお参りができ、子・孫や親族の負担が費用も含め、圧倒的に少ない。負担が少ないという意味では樹木葬も最近増えている。永代使用料は民営で20万円程度からある。

ただ、多くの人の遺骨をまとめて埋葬し供養する合葬が基本なので、親族などとよく話し合うことも必要だ。

(2015年7月15日 日経新聞より)

核家族化され、都会に住む人が増えている現代、お墓を継ぐということに対する意識の変化があると専門家は指摘しています。しかし、ただ、安いから、便利だから、あまり世話がいらないから、という理由だけで、決めていいのでしょうか。理想的なのは、生前のうちに、ご自身がいろいろと吟味して、選んでおくことです。

従来型でも、寺院墓地、自治体の公営墓地、宗教法人や公益法人から企業が運営を請け負う民営霊園などもありますし、納骨堂や樹木葬にいたっては、遺骨の保管方法や参拝の仕方などもさまざまです。

できれば、家族や親族と話し合う機会を持って選んでいただければと思います。