今、多くの人がSNSを利用し、自分の思いや経験をネット上に記録している。でも、それが死後も残り続けるとしたら…。恥ずかしいことは消しておきたいし、家族にだけ伝えたいこともある。そういった声を受けて、いま、ネット終活サービスを利用するシニアが増えている。
例えば、同じSNSを使う友人と、互いの他界後にIDとパスワードを伝え合うという「お別れメッセージ」サービス。ブログやフェイスブック、ツイッターなどのアカウントは、他界後も削除しない限り、ネット上に掲載し続けるため、家族や友人に禍根を残さずにすむという安心が得られる。
あるいは、クラウド上に、銀行口座や証券など資産の情報と「継承者」を登録して、運営会社が継承者から、死亡の確認書類が届けば、資産情報を継承者に送るといった「相続」の意味合いを持つものがある。ネット終活サービスは今後さらに広がっていく可能性が高い。
(2015年2月4日 日経新聞より)
ネット終活サービスを利用するなら、まず、家族にサービスを使っていることを伝えておくことが大事です。今はまだ、相続やサイト消去など、用途が限られるものが多く、ご自身で、エンディングノートをクラウド上で作成される方もおられるようです。
これらは、遺言のような法的拘束力はありませんが、遺族や友人にその実行を託さなければならない点では、似たような意味合いを持ちます。自分の死後を考えるきっかけとして試してみてはいかがですか。