「先祖代々の墓」どこへ

少子化や過疎化の影響で、ふるさとの墓を引き継ぐ人がいなくなり、放置された「無縁墓」が増えている。行き場を失った墓石を引き取る「墓の墓場」ができ、墓石の不法投棄も相次ぐ。

その一方で、ふるさとにある墓を都心部に移す改葬が増えている。遺骨をまとめて管理する納骨堂や合葬墓など、墓石が不要で費用を抑えられる点が人気を集める。

(2015年1月5日 日経新聞より)

実際、お彼岸の時期に墓参りに行く度、荒れ果てたお墓をよく目にするが、年々増えている気がする。

こうした「無縁墓」の墓石を引き取る業者も出てきている世の中において、人々の「お墓」への価値観というものが、年々変化しているのではないかと思う。

今年から相続税の遺産に係る基礎控除額が引き下げられることもあり、墓石費用を掛けない納骨堂や合葬墓を求める数が多くなってくるものと思われる。