墓を整理する「墓じまい」や仏壇の処分をする人が増えている。少子高齢化の影響で後継ぎがいない世帯が増えているほか、都市部に住む子供が田舎の墓を移すケースもある。
これまで墓じまいの専門業者は少なく、墓石を作る石材店や仏壇業者などに相談するしかなかった。ここ数年、インターネットを使った会社やイオン系など異業種が相次ぎ参入。墓じまいに対する認知度の高まりも相まって、相談件数が急増しているとみられる。
17年から墓じまい代行サービスをネットで受け始めた石材店のミキワ産業では、平均すると3平方メートル程度で25万円前後の依頼が多いという。主なサービスは墓がある自治体との手続きの代行に加え、遺骨の取出しや解体作業などがある。
厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、墓の移転やしまう際に必要な改葬の許可件数は、17年度で10万4493件と10万件を超えた。5年前と比べ約30%増えた。
(平成31年3月9日 日本経済新聞より抜粋)
お墓の問題は深刻です。
少子化の影響で、跡を継ぐ人がどんどんいなくなっているからです。
結婚しない、子供がいない、子供が女の子だけ。
このケースが全て墓じまいを検討しなければならない家庭に含まれます。
さらに、納骨堂などの流行もあって、墓石のあるお墓がどんどん減っていますね。
ちなみに我が家のお墓も、亡くなった祖母が50年前では珍しかったであろう納骨堂になっています。
「お墓参りが楽だから」という理由で。
毎年10万件の墓じまいが行われるという時代になってきました。
でも、お墓が放ったらかしにされて無縁仏になるよりは、ずいぶん“まし”だと思います。
お墓参りもネットで出来るようになってきたので、そのうち「ネットの墓じまい」も出てくるかもしれませんね。
(米田貴虎)