厚生労働省は公的年金の受給開始年齢を75歳まで繰り下げられるようにする検討に入った。毎月の年金額は65歳開始に比べて2倍程度とする方向だ。いまは70歳開始が上限だが、一段と高齢になってから年金をもらう選択肢をつくる。働く高齢者を増やす呼び水にし、元気な高齢者に社会保障を支える側に回ってもらうのが狙いだ。
「人生100年時代」をうたう政府は現在65歳まで希望者全員の雇用を企業に義務づけている高年齢者雇用安定法を改正し、70歳まで就業機会が確保される社会づくりを目指す方針だ。
しかし、今の仕組みでは受給開始年齢を65歳よりも後ろ倒しにする人は1%しかおらず、むしろ前倒しにする人が多い。こうした状況を変えるには、年齢ではなく能力に応じた賃金制度を普及させるなどして意欲と能力のある高齢者の賃金水準を上げることがカギを握る。
(平成31年1月26日 日本経済新聞より抜粋)
「葬式が先か?年金が先か?」
という時代が来るかもしれませんね。
あと10年経てば、年金支給開始が80歳という議論が交わされていそうです・・・。
人生100年時代といいますが、元気なままで過ごせる健康寿命が100歳だといいのですが、寝たきりで100歳まで生きてもどうかなという気がします。
再生医療などの発達で、人間は物理的に150歳まで生きることができるという研究者もいます。2050年の死因で一番多いのは「自殺」という笑えない話も聞こえてきます。
やはり年金を前倒しにする人がほとんどの時代、果たして年金の制度が持つのかという議論はさておき、相続の仕事をする身としては、一日も早く年金をもらおうと考えています。
だっていつ最後の時が来るかは分かりませんから。
もらえるものは早く!支払いは遅く!鉄則です(笑)
(米田貴虎)