Mさんとご主人の間には、3男1女の4人の子供がいますが、この度、ご主人が亡くなり、「長男のことで困っている」とセンターに来ました。
話をお伺いすると、15年ほど前に大阪に行ったきり連絡が取れなくなったそうです。
当センターで戸籍の取得と住所の確認をしたところ、何と長男が長女に性別が変わっており、長女が2人に。その長男は現在、お嫁に行かれて金沢にお住まいであることが分かりました。通常なら、お手紙を出すパターンなのですが、開封せずに捨てられる可能性が高いということで、長男(長女?)と一番仲の良かった三男が休日を利用して金沢まで出向くことになりました。
数日後、Mさんから連絡がありました。お聞きすると、三男が自宅まで行ったが留守。自宅付近をウロウロしていた所、近所のお爺さんに声をかけられたとのこと。そのお爺さんは、長男が嫁いだご主人のお父さんだったそうです。自分がお嫁さんの弟だということを三男が伝えると、お爺さんは息子さん(長男のご主人)に連絡をとってくれたそうです。電話でご主人に事情を説明したところ協力して頂けることになり、「責任を持って対応させるので、書類等は自分宛てに郵送して欲しい」とのことでした。
遺産分割協議書、印鑑証明書等、必要書類が想像以上に早く揃ったことに非常に驚きました。相続手続きについては特別なものはなくスムーズに完了しました。
それにしてもMさん、今もなお長男(長女?)を理解できない様子。長男(長女?)も会わせる顔がないという事で親子間の会話はなし。全て三男が間に入っているようです。
とは言え、Mさんも孫の顔をみることはできませんが、無事でいたことにホッとされたのではないでしょうか。
ジェンダーレスの時代、このような事案は今後増えていく可能性があります。